2023/07/19
大阪音楽大学は、2024年度「音楽×地域創生」をメインテーマにした、全国の音楽大学で初※の「地域創生ミュージックマネジメント専攻」を開講する。音楽を起点に異分野を巻き込み、さらに社会に求められる人材の育成を目指す。
※日本国内の音楽大学における、音楽と地域創生を学ぶマネジメント系専攻として(2023年2月時点大阪音楽大学調べ)
音楽大学全体の学生数はこの20年で激減している。文部科学省の学校基本調査によると、音楽関係学科の学生数は、2000年度22,829人だったが、2020年度には、15,932人と3割以上も減少している。原因としては少子高齢化や、女性の社会進出、就職率の低さ、音楽と社会を結びつける学部の創設などの課題に対応しきれず、従来の演奏教育に重点がおかれたままの大学が多いことが考えられる。
こうしたなか、大阪音楽大学では、これまで音楽大学が踏みいれてこなかった地域創生・観光の分野も包括し、音楽と異分野を掛け合わせて社会にさらに求められる人材を育成しようと、ミュージックコミュニケーション専攻をリニューアルし「地域創生ミュージックマネジメント専攻」を開講する。
大阪音楽大学によると、「地域創生ミュージックマネジメント専攻」では、「地域創生論」「観光学概論」「ミュージックツーリズム」や、地域のホール、施設、市などと連携した実践的なプロジェクト、合宿を通じて音楽によるまちづくりを学ぶ学外研修など音楽で地域創生を担う人材を育成する。
コロナ禍が明け、地域活性化を兼ねた音楽フェスや、地域での音楽イベントなどは激増し、コミュニティを繋ぐ音楽の力に注目が集まっている。音楽は狭い分野に限られた学問ではなく、社会や文化を創造していくもの。創立者の永井幸次氏が「新音楽新歌劇ノ発生地タラン」と、新たな音楽の源となるべく開学した大阪音楽大学は、今の時代に合わせて音楽の可能性にチャレンジし、音楽大学としての新たな価値の創造を目指す。
参考:【大阪音楽大学】大阪音楽大学ミュージックコミュニケーション専攻
大学ジャーナルオンライン https://univ-journal.jp/232517/